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事例詳細

Case 110

被災後のマンホール緊急点検と一次対応のデジタル化

client :自治体 建設コンサルタント 様

Problem
課題

《発災直後の未曾有の混乱。危険な「浮き上がり・蓋の吹き飛び」を把握しきれないアナログ管理の限界》

〇豪雨・地震による被害の「爆発的な同時多発」と、通報・現場確認のパンク
近年激甚化する豪雨災害では、下水道への雨水流入による内水氾濫で「重いマンホールの蓋が水圧で吹き飛ぶ・ずれる」事故が多発しています。また、巨大地震時には液状化現象によって「マンホール本体が路面から大きく浮き上がる(突出する)」被害が広範囲で一斉に発生します。日常の点検体制とは比較にならない規模で被害が同時に発生するため、住民や現場からの通報・情報が殺到し、従来の電話や紙のメモによる対応の限界を迎えていました。

〇蓋の外れたマンホールによる「転落事故・車両損傷」という深刻な二次被害リスク
蓋が吹き飛んだりズレたりしたマンホールは、冠水した道路上では水面に隠れて目視できず、歩行者の転落事故や避難車両・緊急車両の脱輪・パンクといった致命的な二次災害を引き起こします。しかし、現場の正確な位置が特定できなければ、危険箇所への「立ち入らせないための応急処置(コーンやフェンスの設置)」や注意喚起が後手に回り、被害を拡大させてしまう大きなリスクを抱えていました。

〇日常点検の台帳・データが「現場(被災地)」で活かされない歯がゆさ
日頃からマンホールの点検や台帳管理を行っていても、それらが紙の台帳や事務所のローカルPC内に閉じたデータである場合、被災した現場で即座に参照することができません。現場に土砂や冠水が広がっていると、どのマンホールがどこに埋まっているか、またその構造や深さがどうなっているかといった詳細な属性情報を現地で確認できず、緊急調査に向かった職員や復旧業者が手探りで危険な調査を行わざるを得ないという課題がありました。

悩む男性のイラスト

offer
提供

「REPORT&SHARE」による日常点検のデータ化と、被災時のリアルタイム位置・被害情報共有

日常点検データ(平時の基盤)がそのまま「被災時のベースマップ」として機能
日頃から「REPORT&SHARE」のCSVインポート機能を用いて、管内のマンホールの位置、管路情報、過去の点検履歴をデジタルマップ上に蓄積しているため、発災時にはその最新のデジタル台帳がそのまま「緊急点検用のマップ」として立ち上がります。現場の職員や点検員は、現地が土砂や冠水で覆われていても、自分の現在地と周辺にある全マンホールの正確な位置・詳細情報をスマホ画面上で即座に確認しながら、迷わず調査を開始できます。

「蓋の吹き飛び・浮き上がり」を位置情報・写真付きでワンタップ緊急投稿
冠水や液状化によって「蓋が外れている」「本体が浮き上がっている」などの危険箇所を発見した場合、現場からスマホで数タップで状況を投稿。あらかじめ設定された選択式の点検フォームと、GPSによる高精度な位置情報、現場写真が即座に紐づくため、住所や目印が存在しない道路上でも、正確な危険ポイントをピンポイントで記録・共有できます。

災害対策本部での被害一元化と、緊急措置(二次被害防止)のスピード判断
現場から投稿された危険情報は、オフィスのPCブラウザ上のデジタルマップへリアルタイムに集約・可視化されます。本部は「どこで人身事故のリスクが高いマンホールが開いているか」「どのエリアで液状化被害が集中しているか」を瞬時に把握。安全コーンやフェンスの設置といった応急処置の指示や、優先度の高い緊急修繕ラインの決定を迅速に下すことが可能になりました。

復旧業者への「ログイン不要URL」による即時指示と、オフライン対応
二次災害防止や応急復旧を担う外部の土木・下水道事業者に対し、ミッション機能を活用してアカウント登録やログインが不要な「共有URL」を発行するだけで、位置情報と現況写真が入った危険箇所マップを即座に共有できます。また、通信障害が発生しやすい被災地においても、電波の途切れた現場で記録を止めずに端末に保存し、通信復旧時に自動同期できる「オフライン投稿機能」により、確実な調査体制を構築しました。

result
結果

  • 平時のデジタル管理が真価を発揮。二次災害の徹底防止と迅速な下水道インフラ復旧を実現

    危険箇所の早期可視化により、歩行者・車両の転落・脱輪事故を未然に防止
    水圧による蓋の吹き飛びや液状化による浮き上がりなど、人身事故に直結する危険箇所がリアルタイムにデジタルマップ上へ集約されるため、現場への安全コーン設置や通行止めなどの応急措置が劇的にスピードアップしました。冠水道路下での転落事故や緊急車両の脱輪といった深刻な二次被害の発生を最小限に防ぎました。

    日頃のデータ蓄積により、被災状況の全容把握スピードが大幅向上
    平時から「REPORT&SHARE」でマンホールの台帳情報や点検履歴をマップ上に一元管理していたことで、発災時に「どのマンホールが未点検か」「どのエリアに被害が集中しているか」を本部にいながら即座に把握。混乱する被災現場において、点検員の無駄な重複パトロールや巡回漏れを排除し、被災全域の一次調査を従来に比べて圧倒的に短い時間(あるいは、従来の〇〇%の時間)で完了させることが可能になりました。

    復旧事業者との即時連携により、ライフライン復旧までのタイムラグを劇的に短縮
    ミッション機能で発行した共有URLや、一括出力したCSVデータによって、外部の復旧業者や関係機関へ正確な位置情報と現場状況を即座に共有。手書き指示書や現場での位置の誤認によるタイムロスが皆無になり、下水道という生活に不可欠な最重要インフラの応急復旧・本格修繕までのプロセスを大幅に加速させました。

    『日頃からのデジタル化』こそが、最大の災害対策になります。平時のマンホール点検業務を『REPORT&SHARE』で効率化しておくことが、いざという豪雨や地震の際、危険をいち早く可視化し、地域住民の安全と生活インフラを二次災害から守る『強靱な防災基盤』へと姿を変えます。

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