事例詳細
Case 100
client :自治体 建設コンサルタント 様
「紙台帳」から「デジタルデータベース」への高い壁
下水道施設の維持管理をデジタル化する第一歩として、現場調査の調査委託とシステム化は予算の都合上、全くの別物として扱う必要があり、脱紙台帳には大きな障壁がありました。
1. 紙台帳と現場実態の「情報の不一致」
古い紙台帳や図面は、現在の実態と異なることが珍しくありません。デジタル化しようにも「図面上の位置にマンホールがない」等のトラブルのたび、手書きメモで修正を残すアナログな作業が、データ構築のスピードを停滞させていました。
2. 過去の蓄積データ(ExcelやPDF)を移行する手間の大きさ
「これまでExcelやPDFで管理してきた膨大な点検記録を、どうやって新しいシステムに移すか」という問題が、デジタル化への足かせとなっていました。一から入力し直す膨大な手間を考えると、結局、慣れ親しんだアナログな管理から抜け出せないのが実情でした。
3. 膨大な写真の「紐付けミス」への恐怖
1日数百枚発生するマンホール内部の写真はどれも酷似しており、目視での事後判別は不可能です。事務所に戻ってから「どの写真がどの番号か」を紙の記録と照合する作業は、膨大な工数と貼り違えのリスクを伴っていました。
4. 導入を阻む「専門ツールの複雑さ」
高機能な専用端末は操作が難しく、扱える人が限られます。現場調査のついでに、「誰でも簡単にデータを更新できる仕組み」がなければ、紙からの脱却はいつまでも進みませんでした。
調査の「ついで」にデータベースが組み上がる、迷わない点検ワークフロー
「REPORT&SHARE」は、現場作業を「地図から選んで撮るだけ」に簡略化。特別なシステム構築を待たずとも、既存の資産を活かしながら、日々の点検業務を通じて自然と精緻なデジタル台帳が完成する仕組みを提供しました。
1. 既存のExcel資産を「インポート」して即座にスタート
これまで蓄積してきた点検記録や施設台帳(Excel/CSV)を、そのままシステムへ一括インポート可能です。「一からデータを作り直す」必要はなく、今あるデータをデジタル地図上の「ピン」として展開。過去の資産を活かしながら、スムーズにデジタル化の第一歩を踏み出せます。PDFのみが存在している場合には、委託業社が現地でシステムを使って入力することで、報告とデータベース化の2つを同時に実現することも可能です。
2. GPSと地図連動による「個体特定」の簡易化
インポートした位置情報を元に、現場ではGPSで自分の位置を確認し、画面上のピンをタップするだけで該当データが呼び出せます。QRコードなどがない現場でも、視覚的な操作だけで「どの写真が、どの番号か」の紐付けを自動化し、取り違えを物理的に防ぎます。
3. 現場の「気づき」を即データ化する属性入力
「台帳と位置がズレている」「蓋の種類が違う」といった現場での発見を、その場で修正・登録可能です。管種や劣化度などの項目を「選択式ボタン」として自由に設定できるため、専門知識がなくてもタップするだけで、現場の実態を反映したデジタル資産へと更新できます。
4. 過去の記録を現場で呼び出す「情報の資産化」
インポートした過去の点検写真や図面を、現在の地図上に重ねて表示。現場で「前回の状態」をサッと参照できるため、「前回より腐食が進んでいる」といった比較判断がその場で可能になります。バラバラだった点検記録が、地点ごとの「生きた履歴」として集約されていきます。
Contact
お問い合せについては、通常3営業日以内にご連絡いたします。ご不明な点などございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。