事例詳細
Case 88
client :自治体・道路管理の委託業者 様
《道路パトロール業務における「発見」から「修繕」までの非効率なタイムラグ》
道路パトロール業務は、異常の早期発見と市民の安全確保に不可欠ですが、以下のアナログな報告プロセスが、修繕対応までのタイムラグと業務負荷を増大させる要因となっていました。
発見場所の特定と情報連携の煩雑さ:
・現場で異常を発見しても、正確な位置座標(GPS)の記録が困難なため、大まかな住所や地名でしか記録できませんでした。
・事務所に戻ってから位置を特定する必要があり、修繕担当者や協力業者が現場を特定するのに時間を要し、迅速な修繕対応が阻害されていました。
二重の記録作業による事務負荷の増大:
・現場でのメモ、写真撮影、そして事務所での報告書への転記・入力という二重作業が発生し、職員の事務作業時間が大きく圧迫されていました。
・この転記作業が入力ミスや情報漏れの原因となり、報告データの信頼性を低下させていました。
データの分散と修繕履歴の活用不足:
・過去のパトロール記録や修繕履歴が、紙のファイルや個人のPCファイルに分散して管理されており、必要な情報を瞬時に検索・照会することが不可能でした。
・どの道路区間や付属物で破損が頻発しているかといった劣化の傾向を分析できず、予防保全や計画的な修繕計画の策定が困難でした。
「REPORT&SHARE」による道路パトロールのDX
これらのアナログな報告プロセスとデータ分散の課題に対し、現場情報投稿システム「REPORT&SHARE」を導入いただきました。本システムは、異常発見時の記録・共有・履歴管理をデジタル化し、特に行政と民間企業との連携を強化します。
現場完結型のデジタル報告とリアルタイム情報共有:
・パトロール員は異常を発見したその場で、スマートフォンから写真、動画と共に状況を投稿します。
・高精度な位置情報(GPS)が自動で付与され、手動での位置特定や転記作業が一切不要になります。
・記録が現場で完結するため、二重入力の手間が解消されます。
包括的民間委託にも対応可能なシームレスな情報連携:
・投稿された異常情報は、デジタルマップ上にリアルタイムで反映され、管理者だけでなく、修繕を担う協力業者や包括的民間委託先との相互共有も可能です。
・権限設定により、必要な情報(位置、写真、緊急度)だけを迅速かつ正確に連携し、修繕指示のスピードを大幅に向上させます。
データの一元管理と予防保全への活用:
・異常報告、パトロール記録、修繕履歴が、正確な位置情報と共にクラウド上で一元管理されます。
・蓄積されたデータに基づき、どの区間や付属物が破損しやすいかという劣化の傾向を分析できる基盤を構築し、計画的な予防保全や修繕計画の策定に活用します。
記録品質の安定化:
・異常の種類に応じたチェックリストや、報告に必要な写真の撮り方などの標準的な入力項目を設定することで、パトロール員による記録内容のバラつきを抑え、情報品質を安定させます。
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