事例詳細
Case 85
client :自治体・委託された点検業者 様
《アナログ管理が招く、広範囲な点検業務の非効率とリスク》
住民の生活安全、そして救急・消防活動に不可欠な住居表示プレート(番地表示)の点検・維持管理は、自治体にとって重要な業務です。しかし、広範囲に点在する電柱やビルの壁面にあるプレートの点検は、従来のアナログな手法に起因する深刻な課題を抱えていました。
非効率なルート選定と移動時間の増大:
・住居表示は都市部から郊外まで広範囲に点在しており、点検員は目的のプレートに辿り着くまでに非効率なルート選定や移動時間の浪費を強いられていました。
・古い紙の台帳や不正確な地図情報に頼るため、現場での「どこにあるか」の特定に時間を要し、作業効率が上がりませんでした。
物理的な負担と点検リスク:
・劣化や樹木の枝葉などで視認性が低下したプレートの目視確認漏れや、記録ミスが発生しやすくなっていました。
データ管理と履歴管理の煩雑さ:
・現場で手書きした記録や写真を事務所でPCに再入力する二重作業が発生し、転記ミスや事務作業の大きな負担となっていました。
・どのプレートが、いつ、どのような理由で修繕されたかという履歴情報が一元管理されず、将来的な計画的な交換や予算編成に活用できない状態でした。
《現場情報投稿システム「REPORT&SHARE」による点検業務のDX》
上記の課題に対し、現場情報投稿システム「REPORT&SHARE」を導入いただきました。本システムは、現場で収集した情報を正確な位置情報と共にデジタルマップ上で可視化・一元管理します。
住居表示点検への適用により、以下の機能をご活用いただきました。
デジタル地図上での点検対象の可視化
・既存の住居表示台帳データ(住所情報)をシステムに取り込み、デジタルマップ上に全ての点検対象の位置をピン(アイコン)として正確にマッピングしました。
現場でのリアルタイム記録
・点検員はスマートフォンで「REPORT&SHARE」を開き、目的のプレートの状態(破損、汚損、紛失など)を写真・動画と共にその場で記録できます。
・GPS情報と紐づけられた記録は、正確な位置情報を自動的に取得し、記録の信頼性が向上します。
「属性情報」の付与と一元管理
・プレートの設置環境(電柱、ビル壁面など)、設置年、素材といった多様な属性情報を入力項目として設定し、すべての情報をクラウド上で一元管理できるようにしました。
業務の優先順位付けと共有
・「破損(緊急)」「汚損(軽度)」など、点検結果に応じて記録を色分けし、デジタルマップ上で瞬時に状態を把握できるようにしました。
Contact
お問い合せについては、通常3営業日以内にご連絡いたします。ご不明な点などございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。