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事例詳細

Case 28

熊本県南小国町・ドローンでの物資搬送の第2回目の実証実験を実施
災害時の道路寸断による孤立集落を想定

client :熊本県南小国町 様

Problem
課題

災害時の道路寸断による孤立集落になってしまうことが想定されます。黒川温泉へドローンを活用しての医療物資の配送を行うことは可能でしょうか?

悩む男性のイラスト

offer
提供

本事業では「過疎地域等における無人航空機を活用した物流実用化事業」の分野で採択を受け、環境省「社会変革と物流脱炭素化を同時実現する先進技術導入促進事業」の事業です。物流におけるCO2排出量削減とともに人口減少・高齢化に伴う労働力不足、地域の物流網維持、防災・減災等の課題解決を図り、社会変革を同時実現するため、物流の脱炭素化・低炭素化に資する先進的な設備導入、取り組みを実施することを目的に沿って行う第2回目の実証実験です。

今回の実証では、災害時の道路寸断による孤立集落を想定し、黒川温泉へドローンを活用しての医療物資の配送を行い、実証を通して、災害時の救急配送のルート、実現性の確認を行います。



実証時には南小国町に導入されている遠隔情報共有システム「Hec-Eye(ヘックアイ)」を活用し、スマートフォンからの必要物資の配送依頼と依頼内容をもとに配送しているドローンの映像や位置情報等の確認についてモニタリングします。



南小国町とは、2017年に「ドローンを活用したまちづくり協定」を締結しており、日頃からドローン及びドローン映像等の遠隔情報共有システム「Hec-Eye(ヘックアイ)」を町内の様々な産業にて利活用を推進しております。

本事業は、一般社団法人 救急医療・災害対応無人機等自動支援システム活用推進協議会(東京都千代田区 EDAC[イーダック])、エアロセンス株式会社(東京都文京区)協力のもと、行われました。

result
結果

  • 【本実証実験の特徴】
    本実証においては以下の3つの特徴が可能となりました。

    特徴1:使用するドローンにはLTE回線のSIMカードが搭載されているため、空中で直接通信し映像などの各種情報を地上に配信可能。



    特徴2:南小国町に導入済の遠隔情報共有システム「Hec-Eye(ヘックアイ)」に、ドローンの各種情報(位置、映像など)がリアルタイムで連携され、複数拠点でのドローンの運行状況の確認が可能。



    特徴3:災害時を想定した本実証の実施により、南小国町役場から黒川温泉付近までの飛行ルートの実現性が確認されるため、災害時の土砂崩れなどによって道路が通れなくなった場合でも、緊急物資を黒川温泉まで搬送が可能。

    当日は以下のスケジュールを元に行われました。

    ・開催日時:2021年11月12日(金)13:15〜14:45
          13:00 来場受付
          13:15 実証内容等のご説明
          14:00 フライト(片道10−15分程度の予定)
          14:45 終了
    ・実施場所:南小国町波居原体育館
    ・飛行ルート(飛行距離は約6.3Km)
      離陸地点:南小国町波居原体育館
      着陸地点:親水公園
      ※着地地点は安全性等も考慮し、黒川温泉ではなく若干離れた地点に設定。

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